高崎地域協議会

連合は2025平和行動「根室派遣団」を開催し、連合群馬高崎地協より2名が参加しました。
今なお未解決である北方領土問題について、学習会に参加し元島民の方の声を直接聞くことができました。
1日目の北方四島学習会は、北海道北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)で開催されました。
この施設は北方領土問題についての国内外の世論を一層盛り上げるとともに、北方四島に居住するロシア連邦国民との交流の促進を図る拠点施設で、展望室からは国後島や知床半島を望むことができます。
第1部では元東海大学海洋学部教授の山田吉彦参議院議員による、「海から考える北方領土返還運動」というテーマで、四島の自然や、戦前の人々暮らしや現在の四島の様子など大変興味深く聞くことができました。
第2部では元島民の方による体験談とふるさとへの想いを聞き、”故郷の島に戻りたい”という切実な想いに胸が締め付けられました。
2日目は納沙布岬・望郷の岬公園において2025平和ノサップ集会が開催され。全国から多くの連合の仲間が集まりました。連合は、北方領土の早期返還と日ロ平和条約の締結を求める運動に取り組んでおり、この集会でも平和への誓いを全員で再確認しました。
到着した時は霧が濃かったのですが、徐々に霧が晴れわずかに国後島がうっすら確認できました。北方領土で一番近い島は、歯舞群島の中の貝殻島で3.7kmの位置にありこちらはしっかりと確認できました。
ロシアによるウクライナ侵攻は、未だ終結の兆しすら見えず、その影響で日ロ間の平和条約交渉、ビザなし交流なども再開されず、北方墓参さえ中断のままとなっています。元島民の方々は現在約5000名で、当時の3分の1以下であり、平均年齢も89歳であることを考えると早期の解決を願わずにはいられません。北方領土問題について私たち一人ひとりができることは限られていますが、風化させないことが重要だと思います。まずは職場、家族、友人と会話する中で、語り伝えていくことが大切だと感じました。
